Maker Faire Kyoto 2024に出展しました!
ご挨拶
こんにちは、Polymixです。
めちゃめちゃ今更ながら、2024年4月28日、29日に開催されました「Maker Faire Kyoto 2024」に出展してきました!
去年は参加しているサークルのお手伝い的な位置で先輩の作った音ゲーの譜面づくりや来場者の方々へのゲームの案内などをしていたのですが、満を持して今年は自分の作品を展示してきました。
展示の様子だったり作ったものをこのブログでも紹介できたらなと思います。
Maker Faireとは
Maker Faireは世界各地で開催されるものづくりの展示イベントで、日本では東京と京都で主に開催されています。
電子工作や3Dプリンターなどを駆使したゲームや楽器や乗り物!?まで幅広く展示されていて見ているだけでワクワクするイベントです。
展示の様子
声に合わせて旗上げをしてくれる「DX はたあげロボ」を展示しました。
旗上げは両手に赤と白の旗を持って「赤上げて」「白下げて」のような指示に合わせて旗を上げ下げするアレですね。
このロボットは人間の音声で入力した指示に合わせて旗を上げ下げしてくれるロボットです。
当日会場ではこんな風に展示していました。
こちら設営完了時に撮った写真でした。
多くの来場者の方が可愛いと言ってくださったな、というのが展示してみての感想です。
このゆるい見た目と一緒にゲームをしてくれるというインタラクト性の部分で可愛いと思ってくださったのかなと思います。
実は顔については持論があって「顔があるものすべてにはアニマが宿る」と考えています。
今回このロボにおいても顔をつけたのはその考えがあるからなのですが、はたあげロボには「普通の顔」「考える顔」「悲しい顔」の3種類だけ表情が実装されていて、人間のアクション一つ一つに何かしらの応答をするようにしていたことでロボに対して愛着を持ってくれたのかなと考えています。
通常時は普通の顔、指示を受けたときには考える顔、指示を解釈出来なかったときは悲しい顔、というように顔が動くようになっています。
あとは「上げない・下げない」のフェイントに一瞬間違えかけるようにもしていてそういったところにも可愛さを感じてもらえたかなと思います。
ロボットの構成
ハードはM5Stackとサーボモーター、3Dプリンター製のボディで構成されています。
旗上げの部分はサーボモーターを動かすだけなので「大したことないんじゃね?」というように思うかもしれません。
ボディは友達が最高に可愛く作ってくれたので割愛しますが、正直その通りです。
ただ、ソフト面が音声をAWSで処理させているので結構がっつりした構成になっています。
完全サーバレス構成で通常時は基本的にお金がかからない構成になっています。
イベントの開催中だけはLambdaをプロビジョニングして暖機運転するようにしていました。
音声入力の部分はS3に静的ページを用意してCloudFrontから配信し、専用に用意したスマホに向かって喋ってもらうようにしていました。
入力された音声はAPIGatewayを通してLambdaに渡り処理されます。
音声からの文字起こしはTranscribeとBedrockでより高精度になるように実装しています。
ロボはIoT CoreでAWSと通信できるようにしており、MQTTで文字起こしされた指示データをトピックに送信し、それを受けて指示に応じてロボが旗を上げ下げします。
と、ざっくりこのような内容になっています。
結構自分でも完成度は高くできたかなーと思ってます。
1つだけネックだったのが、ネットワークのレイテンシーと文字起こしに時間がかかって、最初に声を発してから実際にロボが動くまでに時間がかかってしまうことでした。
こればっかりは技術選定からやり直さないとどうにもならない問題だったのでしょうがないと思っていますが、特にお子さんは待ってくれなかったです(笑)
動画だとこんな感じでした。まだちょっと遅いときのやつ。※音注意
途中から「今ねー一生懸命考えてるんだよー」って適当こき始めていましたがアニマパワーでわりかし皆納得してくれました。
展示してみて
昔からなにかを展示して来場者の方と触れ合うことは好きだったので「あぁ、この感じ……!!」と高揚しました。
いやー、楽しかったです。またどっかで展示出します。
来場者の方を通して学びや励みになることも非常に多かったです。
ものづくりが好きな方が集まるイベントなので知識が豊富な方々からアドバイスやフィードバックを貰えたのが大変学びになりましたし、多くの方から「可愛い」「すごい」と言っていただけたことはエンジニア兼クリエイター冥利に尽きました。
ものの動きに対して人ってこういう風に感じるんだという肌感が得られた点や先ほどのアニマパワーのようにストーリーが与える納得感について認識できた点も大きかったです。
あと久々にお会いしたサークルの先輩から同じ技術者目線で話をしてもらったことも嬉しかったです。
とにかく色々得ることがあって楽しく最高の2日間でした。
IoTプロダクトを作るのにも慣れてきたしまた何か作りたいですね!
おわり!!!!
おまけ
今回つくったPOP
写真のせいでディスプレイの真ん中に線が見えてて顔が強張って見えて面白い。
緊張してたんやろねー。
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