『真愛の百合は赤く染まる』感想

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ごあいさつ

ども、純愛の探求者Polymixです。
先日から『真愛の百合は赤く染まる』をプレイしてましてつい先程クリアしました。
Amazonに僕が一方的に慕ってる百合好きのレビュワーの方がいて、その方がおすすめしてたので興味あったんですよね。

で、無事(?)クリアしたので感想を書いていきます。
正直、プレイするなかで脳に過負荷が与えられているのではよ休みたいのですが書かずにはいられないので頑張って書きます。
以下、この世のあらゆる事象のネタバレを含みます。

感想

全体通して

中盤から一気に展開に惹き込まれましたね。
彼女たちに愛の行く末が気になって一気に進めてしまいました。

ただ進めば進むほど内容がグロくなっていくんですよね。
あんまりグロは得意じゃないので進めたいけど進めたくない二律背反<アンビバレント>な気持ちでいっぱいでした。
「手足を切ればいいのよ」とか言い出したときには一回セーブして布団に包まりましたね。
ほんで真奈美も受け入れるんかいって。

や~、愛ってなんだろうなって思いました。
純愛モノが好きでこれまで色々な作品に触れてきましたがこの手のは初めてだったので、欲望のままに加害する愛実とそれを受け入れる真奈美がふたりとも幸せそうでこれまで覚えたことのない感覚に陥りました。

衝動を抑えられないほどの強い愛、相手のすべてを受け入れる愛、とまぁ書くのは簡単ですが実際それを愛と呼べるのか、それが愛だとして現実的に可能かはよく分からないですね。
無論彼女たちの愛を否定するわけではないです。
あの物語を読んで彼女たちのそれは紛れもなく愛だと感じました。
だからこそ不思議なんですよね。
相手をただ傷つけないように大事にするだけが愛じゃないんだなってちょっと刺さりました。

※追記

考えてみれば両者とも全然相手に精神的に依存していないんですね。
途中までの真奈美は自分を受け入れてくれた愛実を受け入れようと頑張っている節がありましたが終盤は自立した上で愛実を受け入れ、支え合っているんですよね。
支え合うという観点では首を締め返すルートでもそうだったと思います。
愛実に関しては「真奈美さえいればいい」みたいなことを言いがちですが、真奈美が逃げようとするルートで真奈美が死んだあとも、何も変わらないと書かれている通り完全に自立しています。

あの関係はぱっと見では歪に見えますがその実お互いに相手の愛を確かめながら築き上げた信頼関係なんだなって思います。
それって普通の恋人でも夫婦でも同じことなので、だからあの関係を理解できずとも愛だと理解るのでしょう。

相手を相手として愛し、信頼し、支え合っていくことがグッドエンドのトリガーなのかなって思いました。
(正直愛実の心理を全然理解できてないのでまだ何か足りてない気がする)

キャラクターについて

◯真奈美
唯一共感できたキャラでした。
というか基本的な思考回路と行動パターンが同じなので中盤までは共感しかなかったです。
グッドエンドでの後半はだんだん愛実の狂気に触れるなかで変わってきているのが感じられたので共感から応援に変わりました。
手足切られたとき本気で吐きそうになってごめんね……

むっとした顔もかわいいね。

◯愛実
クレイジーサイコレズって愛実のためにある言葉なんだね。
私も千歌音ちゃんはクレイジーサイコレズではないと主張し続けて20年ですが愛実はクレイジーサイコレズ認定しても良いと思います。

あと君ら姉弟、思考回路まったく同じでビビった。

性癖に正直な涼宮ハルヒ

◯優子
声優が水野七海さんだと知ったときにはすでに物言わぬ体になってた。
そのあとちゃんと他のルートもやりましたが百合ゲーにそれいらねーって感じでした。
容赦のないグロさは優子のルートの方がありますがそもそも別にグロさは求めてないのでごめんね……

◯先生
疑ってごめんね……

シナリオについて

1番好きなエンディングは達磨エンドですね。
共依存とはまた違う愛による幸せの形が見えたようで新鮮でした。
愛する人のために手足を捨てる決心ができるのもすごいですし真奈美の成長を一番感じますね。
このエンドは真奈美が幸せそうなので大好きです。

2番目に好きなエンディングは自殺失敗エンドです。
ちゃんと全員不幸せになっているのが大変よいですね。
優子から逃げられる選択肢では愛実のサイコみが目立つので本ルートでは年相応に混乱したり罪悪感を覚えているのも好感が持てます。

絵について

かわいい。好き。

音楽について

最近デンカレにハマってたのでちょうどデンカレで嬉しかったですね。
まぁエロゲの主題歌ってデンカレとKOTOKOで6割占めてそうですけど(そんなことはない)。

総括

やはり純愛作品はいいですね。
人には人の愛の形があり、それをすべて受け入れるかストッパーとしての役割を果たしてあげるかでまた異なる愛の双方向性が生まれ、受け入れられない一方的な愛では不幸になるばかり。

※追記
(上にも書きましたが受け入れる・受け入れないではなく信頼の基盤が出来上がっているかどうかですかね。)

学び多く様々な体験をくれる良い作品でした。

また次の純愛作品を探していきたいですね~~。
おわり!!

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